
Peaceness
松岡 弥生
Yayoi Matsuoka
ARTIST/ボウシクマー
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事業者名 peaceness(ピースネス)
代表者 松岡 弥生(Yayoi Matsuoka)
事業内容 アダン葉帽子のデザイン・制作・販売
沖縄に自生するアダンの葉を使用し、
伝統技術を現代に生かした自由なデザインの帽子を制作・販売。
ワークショップ・サポートセッション
アダン葉帽子づくりを体験しながら、
ワークショップ参加者への個 別サポートも実施。
「編む時間は心豊かな時間」
アダンの葉を編むことは、
自然と呼吸を合わせるヨガのようなひととき。
私は、沖縄の伝統技術を大切に しながら、
自分なりにアレンジし、未来へつないでいきます。
沖縄の自然の力が詰まったアダン葉の帽子。
かぶると元気が湧いてきたり、
癒されたりする、そんな帽子 を世界中に届けたい。
都市開発に伴い、自生するアダンが減少しています。
沖縄の自然を守りながら、
これからも帽子をつくり 続けていきます。
2023/3
阿嘉島にて沖縄式アダン葉帽子編みワークショップに参加
2024/1~
アトリエトコイの4日間集中講座にてアシスタントを務める
2024/10
アンテルーム那覇にて共同展を開催
2025/3
「島の装い展」パルコシティに出展
2025/3
東京・青山 表参道ミュージアムに出展
ARTIST STORY



沖縄の伝統技術に独自のアレンジを加え未来へとつなぐ
かつて沖縄には「ボウシクマー」と呼ばれる人々が3万人もいた時代があり ました。
戦前の沖縄では、アダン葉帽子づくりが大きな産業の一つであり、
約 30年にわたり、大阪を経由して海外へ輸出されていた歴史があります。
当時、 あまりに多くのアダンが使われたため、沖縄からアダンが消え、
一時は材料を 海外から輸入するほどでした。
現在、沖縄の海岸にはアダンが自生し、そのトゲトゲの葉やパイナップルの
ような実が特徴的な植物として知られています。
しかし、都市開発とともに、 沖縄本島の中部から南部にかけては、
背の高い観葉アダンに植え替えられ、 元々のアダンが減少しつつあります。
私は、アダン葉帽子を編む時間が何より好きです。
アダンの採取から編む準 備、そして帽子として仕上げるまでの工程は
決して簡単ではありません。
それ でも、編み続けたいという思いがあるからこそ、
一つ一つの作業に向き合って きました。
アダンは私にとって大切な資源です。 沖縄の自然を守りながら、
必要な分だけを丁寧に採取し、決して無駄にしませ ん。
特に、新たなアダンが育つために欠かせない
「てっぺんの部分」は決して 切らず、自然のサイクルを大切にしています。
また、本島にはハブが生息して いるため、奥深くまで踏み込まず、
手前にあるアダンだけを採るようにしてい ます。
私は、受け継がれてきたアダン葉帽子の技術を大切にしながら、
自由なデザイ ン帽子を作り上げています。昔ながらの手仕事のぬくもりと、
一作一会のアダ ン葉帽子を通して、
沖縄の自然と文化を未来へつないでいきたい。
さまざまなアダン葉帽子を、ぜひ手に取って感じていただけたら嬉しいです。
松岡弥生